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絶滅危惧種って何だろう?

・いま、世界中で、たくさんの種類の野生動物が数を減らしています。だんだん数が少なくなって、最後の一匹が死んでしまうと、その種類の動物はこの地球上から消えて無くなってしまうことになります。これを「絶滅」といいます。

・「絶滅危惧種」とは、トラやアフリカゾウのように、昔と比べると数が少なくなっていて、このままでは絶滅してしまうおそれのある生き物のことです。これは動物だけにあてはまることではなく、植物でも同じようなことが心配されています。

・なぜ野生の生き物は絶滅したり、絶滅のおそれがあるほど数が減ってしまうのでしょうか?例えば今から約1~2億年前には、様々な種類の恐竜がいたことが知られていますが、約6500万年前に絶滅してしまいました。
これはとてつもなく大きな隕石が落下したことで、地球の環境が大きく変わってしまったことが原因だと考えられています。ほかにも大陸の移動や火山活動といった地殻変動、氷河期による気温の低下や気象変動などによって、それまでとは環境が変化してしまうことで、対応することのできない生き物は絶滅してしまい、変化に対応して進化した生き物や、新しく生まれた生き物が生き残る、という歴史を繰り返してきたということができるでしょう。

・しかし、これは何億年や何千万年という、長い長い年月をかけて移り変わってきた自然の変化です。一方、今から100~300年くらい前からの変化は、人間によって引き起こされた短い期間における変化ではないかと考えられているのです。

・現代における野生生物の主な絶滅の原因として、土地開発による生息場所の破壊や生息環境の汚染、限度を超えた狩猟や採取、外来種による捕食や生育場所の侵略、環境の変化などがあげられます。このように、おもに人間が原因となって絶滅してしまったり、絶滅のおそれのある野生生物は、どれくらいいるのでしょうか?
2010年のIUCN(国際自然保護連合)の報告によれば、世界で約9600種類の動物と、約8700種類の植物が、絶滅のおそれがあるとしています。

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